田ノ浦公共臨港鉄道(門司港レトロ観光線)・廃線跡散策
先回のブログで書いた九州小旅行の道中、門司港レトロ観光線に乗りました。
門司港レトロ観光線はもともと田ノ浦公共臨港鉄道として貨物輸送を行っていた路線でしたが、2005年に廃止。その後2009年からは、北九州市が路線を買い取り、平成筑豊鉄道が車両の保有および運行を行う上下分離方式の観光路線として開業しました。(Wikipredia)
終点の関門海峡めかり駅にはEF30の廃車体とウェイが海の幸を焼いて騒いでる怖い(当社調べ)建物くらいしかありません。 海を見ても雨のせいで3秒で飽きました。
このまま何もせず帰るわけにはいきません。なんせ500円も払ってここまで来たのですからね。
そこで観光線の先を見ると何やら不自然な空き地。ほぉ、なるほど。「それ」である可能性が非常に高い。先へ進みます。
あっ、ありました。残骸が。
途中この看板が立っていました。注目すべきはここの用地の所有者が「JR西日本」であること。そう、ここは九州。不自然なんです。何故かは分かりません。
しばらく行くと茂みに覆われていたレールが露わに。おやおや、バラストが新しいですね。しかし廃線跡にしてはレールが綺麗すぎませんか。レール上面は錆が薄くなっています。現役の線路ですね。
土砂崩れの跡と思しきブルーシート。まだ真新しいのでおそらく平成30年7月西日本豪雨によるものと思われます。
踏切を発見。
さらに近づくとここの管理者は平成筑豊鉄道であることが分かります。おおっ!ここでこの踏切が現役である可能性が高いことが判明します。なぜなら先述の通り観光線の運行は平成筑豊鉄道が行っているからです。
あっ、見つけました、車庫です。まだ新しく整備がされていることから、おそらく現役で観光鉄道の車庫として使われていますね。しかしここで終わりという訳では無さそうなので先へ進みます。
ここの風景、見たことがあります。この特徴的な倉庫は政府の貯蔵倉庫だった施設。そしてその傍をDD51牽引の貨物列車が走っている1990年代ごろのフィルム写真をつい最近見た覚えがあるのです。ちなみに左手に見えるのは先ほどの車庫と思われる建造物。車が停めてあるので現役と判断して問題ないと思われます。
倉庫に近づくと再びレールを発見。
2線あることから、本線と機回し線が存在していたことが分かります。
倉庫は現役のようですね。現在の使われ方は分かりませんが、民間に払い下げられたのでしょうか。
この先倉庫敷地内でレールは途切れたと思われましたが、踏み切り跡が出現。
さらに進んだ先の歩道橋から俯瞰。
I君曰く、茂みに埋もれているこの場所はポイント跡ではないかとのこと。
突如現れたフェンスによって不自然に途切れたレール。しかし我々の目には見えるんですよ、「それ」の跡がね。
画面中央、レールが埋もれています。
あっ、ここにも。
残骸がいっぱい。
フェンスが途切れた先にはポイントの跡が。何線もあったんですね。結構立派な貨物駅だったのかも知れません。
鉱石系の貨物をここから積載していたのでしょうか。工場から貨物駅があったと思しき方向へ空中をコンベア(?)が走っていました。
さらに進むとPC枕木がトレーラーの輪留めになっていました。鉄道貨物輸送の衰退を象徴するかのようですね、切ない。
この先は我々の力ではレール跡を発見できず。というか雨の中歩いてきたので疲れました。はやくおうち帰りたい。
行きはよいよい、帰りはだりい。靴はずぶずぶ、風雨は冷たい。最近やらせ臭くなってしまった某BSローカル線旅番組と違い、無事帰れる保証はありません。I君と何故こんな所まで来てしまったのか、互いに罪をなすりつけあいながら関門海峡めかり駅へ向かいます。
観光線の最終便になんとか間に合いました。その後415系に乗って門司港を後にしました。疲れましたが、セメントタキの長編成を従えて貨物線を走るDD51を見れたので(幻覚)個人的には満足です。